五輪開催でレジェンド持論 有森氏は現状改善が「あってから」為末氏は前向き主張

 世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが3日、オンライン会見を開き、陸上女子マラソンで五輪2大会連続メダリストの有森裕子さん(53)と男子400メートル障害で01年、05年世界選手権銅メダリストの為末大さん(42)が、新アンバサダーに就任したと発表した。会見のMCは元プロテニス選手で18年からアンバサダーを務める杉山愛さん(45)が行った。

 スポーツ界のレジェンドたちがトークを繰り広げた。来夏に延期された東京五輪の開催について、有森さんは「現状が早く、どうにかなってほしい。そこがあってからの五輪、スポーツ」と訴え、杉山さんも「命ファーストが私の中では1番」と言う。一方、為末さんは「私はやっちゃおうよ、という感じ。だめかもしれないけど、頑張ってみようと考えることは、良いことだと思う。前向きすぎるかもしれないけど(笑)」と持論を展開。スポーツと世界の未来を考え、それぞれの思いを語った。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、為末さんは「アスリートは『何でスポーツをするんですか』と質問をされるようになったと思う」と話す。「スポーツをすることに説明を迫られる中で、社会におけるスポーツの意義を考える大きな機会になる」と、アスリートが競技の意義を考える重要さを説いていた。

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