宇良が5勝目 珍しい四つ相撲で逆転「あと一番、本当にケガをしないように」

時栄(右)を上手投げで破った宇良=両国国技館(撮影・伊藤笙子)
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 「大相撲7月場所・12日目」(30日、両国国技館)

 2度の右膝手術から復活ロードを歩む元幕内、幕下19枚目の宇良(28)=木瀬=が珍しい四つ相撲で時栄(時津風)を逆転し、連勝で5勝目(1敗)を挙げた。もろ差しを許す苦しい展開、土俵際で上手に力を込め、くるりと反転。そのまま土俵下に落とした。

 基本は押し相撲でまわしを取ることは少ない。「四つを練習していたのが生きて良かった。(同部屋の)鶴林さんに教えてもらいながら四つも取れるようにしたいな、と。練習が生かせて良かった。四つ相撲じゃないのでそういう動きになった時のために」と、新境地を見せた。

 宇良は奇手“居反り”の使い手として関学大から角界入り。多彩な技を武器にスピード出世。しかし、17年秋場所、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術を行い、6場所連続で休場。18年秋場所、三段目で復帰した。

 昨年初場所、幕下まで戻ったが古傷の右膝前十字靱帯(じんたい)を再び断裂。同2月下旬に前回同様、腱の再建手術を行った。

 来場所、再十両が視界に入る番付に上がる可能性は高い。「自信はないけど一生懸命、頑張ります。20~30枚目の幕下は強い。ここをすぱっと抜けたいけどそうさせてもらえないのでうれしい」と、納得顔。残り一番へ「ここまで膝も付いてきてくれた。あと一番、本当にケガしないように勝てるように頑張っていきたい」と、気合を入れた。

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