東京五輪観客数削減なら混乱も チケット450万枚販売済み 組織委「現時点で有効」

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(66)は17日、オンライン形式で開かれた総会後に記者会見し、新型コロナウイルスの影響で来夏に延期となった東京五輪の簡素化による観客数の削減について「望んではいないが」とした上で、「観客を減らすことも検討すべきシナリオの一つだ」と、可能性について言及した。

 バッハ会長は15日の理事会後でも「無観客は明らかに望んでいない」との見解を示しているが、観客数の削減は来年の渡航制限の状況や隔離措置などコロナ対策の必要性によると指摘した。

 組織委員会は同日、東京五輪の新日程を発表。すでに販売済みの約450万枚のチケットについては「現時点では有効」とした。秋以降のコロナ対策の議論を経て、観客数の削減に手をつけることになれば、大きな混乱を呼ぶ可能性がある。

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