照強、観衆少人数でも「盛り上げられる相撲を」大量の塩まきもやります
「大相撲7月場所」(19日初日、両国国技館)
自己最高位、東前頭7枚目の照強(25)=伊勢ケ浜=が15日、都内の部屋で若い衆に胸を出し、基礎運動などで調整した。稽古後、電話での代表取材に応じ、「しっかり自分の体を作ることに専念」と語った。
左膝を痛めており、まだ関取衆のとの申し合いはできていない。「しっかり調整していけたらいこうと思っている」と、体と相談し、強度を上げていく。
場所は観客2500人を入れて開催することになった。「大阪場所は無観客で人がいないというのを味わった。少ない人数でも入って盛り上げられる相撲を取りたい」と誓った。
照強といえば、場内を盛り上げる大量の塩まき。無観客の春場所と同じく、今場所ももちろん行う。「気合の入り方が違うし、見に来られない人もテレビで見てくれると思う。そういう人に向けて一つ一つ自分のできることをやっていきたい」と土俵を沸かせるつもりだ。
新型コロナウイルスの感染防止のため支度部屋はマスク着用し準備運動を行うことが原則。「いくら密を避けても土俵の上では密にならなければいけないスポーツ。マスクを着用して1人もうつらないで場所を終えることが一番だと思う」と気を引き締めた。
5月に地元の兵庫県南あわじ市にマスクを贈った。「大阪場所は地元開催でも、見に来られない人がいたので、そういう人に恩返しというか、困っているときはお互い様だと思って。子どもたちは使ってくれているらしいので、学校とかで子どもたちに使ってもらえたら。全員には配れなかったが予防になれれば」と故郷への恩返しを忘れない。
昨年7月の名古屋場所は優勝争いを演じ12勝を挙げた。「僕は結構、夏が好きなのでみんなへたるときに自分の体力で頑張れたらと思います。しっかりやるべきことはやっている。いつ場所がきてもいいようにやっている。気負ってもあれなので。しっかり勝ち越し目指してその上を目指して頑張りたい」。小兵が今年も夏に大暴れする。