B1広島に移籍の田渡凌 テラハ出演、エアロビ挑戦などで注目集める異色プレーヤー

 バスケットボールB1に昇格した広島ドラゴンフライズに田渡凌(26)=前B1横浜=が加入した。入団会見では「チャレンジや試練がないと成長できないと思っている。新しい挑戦をしたいと思って移籍を決めた」と語った。横浜では3季プレーし、昨季は主将も務めた。ポジションは司令塔のポイントガード。広島の浦伸嘉社長は「彼の経験値は我々のチームの大きな力になってくれる」と期待を寄せる。

 コート外でもバスケットボール選手の枠を越えて精力的な活動を続けている。「人生のモットーは一日一日、どれだけいい選手、いい男になれるか。このことを大事にして生きている」。昨年7月には「TAWATARI PROJECT」を立ち上げ、老人ホームの慰問など社会貢献活動に取り組んできた。「アスリートはいろんな人から応援してもらっている以上、社会還元していかなければいけない」と話す。

 昨年10月から今年2月まではフジテレビの人気番組「テラスハウス」に出演した。「選手として成長するために常に刺激のある人たちに囲まれていたい」というのが理由だった。番組出演により、新たなファンを取り込んだとしてBリーグからは表彰を受けた。

 また、コロナ自粛期間中は、エアロビに挑戦している動画を自身のツイッターに投稿。再生回数は100万回を超えた。「いろんなアスリートが動画をアップしているのを見たけど面白いものがなかった。暗いニュースが多い中で少しでも面白いものを皆さんに届けられたらと思って挑戦した。家の中でできるトレーニングと人を笑わせることの両方を意識した」と説明した。

 広島でも型にはまらない生き方は変わらないが、選手である以上、チームを勝利に導くことが一番の目標でもある。自身のアピールポイントには「リーダーシップ」を挙げる。小学、中学、高校、大学と主将を経験しており、広島でも先頭に立ってチームを引っ張っていくつもりでいる。

 広島には「一番の仲良し」という岡本飛竜(27)が在籍していることも移籍を決めた理由の一つ。「僕が知る限り、彼は日本で一番練習する男。彼と一緒に練習することが自分もうまくなる一番の近道」と、同じポジションで切磋琢磨していく。「目標は優勝」。B1舞台に挑む広島の頼もしい戦力となる。

 ◆田渡凌(たわたり・りょう)1993年6月29日生まれ。東京都出身。ポジションはポイントガード。180センチ、82キロ。3歳からバスケを始め、京北高(現東洋大京北高)卒業後に渡米。ドミニカン大カリフォルニア校を経て17年にB1横浜に入団。3季在籍し、通算159試合に出場。

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