フィギュア北京五輪は現ルールで ISUがジャンプ基礎点など新規定を急転“凍結”

 国際スケート連盟(ISU)は18日、20-21年シーズンからの適用を発表していたフィギュアスケートのジャンプ基礎点変更などの新規定について、導入を保留すると発表した。新型コロナウイルスの影響で、世界各地のアイスリンクが閉鎖となり、練習の再開が遅れていることに配慮したという。

 翌21-22年シーズンには北京五輪があることから、ロシアの国営通信社「タス通信」によると、ISUのラケルニック副会長は「あと2シーズンが現行ルール。通常、五輪シーズンにルールは変更しない。2022年の北京五輪は現在のルールに従って開催される」と明言。北京五輪は現規定で行われることが濃厚となった。

 5月に改定が発表されていた新規定では、4回転では最高難度となっていた4回転ルッツの基礎点が11・50点から11・00点に下がり、4回転ループが10・50点から11・00点にアップ。11・00点だった4回転フリップは維持され、3つの4回転ジャンプの基礎点が同一となっていた。新規定導入の理由について、ISUのファビオ・ビアンケッティ技術委員長は「統計的に見ると4回転ループがおそらく最も難しいと思われるが、選手の体による部分が大きいのでこれらを同じ基礎点にした」と理由を説明していたが、わずか1カ月で“凍結”となった。

 4回転ジャンプは今や男女とも、トップ選手にとって大きな得点源。特に男子は五輪王者の羽生結弦や世界王者のネーサン・チェンら多種類の4回転を駆使する選手が多く、五輪に向けた選手の戦略にも大きな影響が出てきそうだ。

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