全柔連がコロナ禍でのコンテンツ企画 山下会長「さまざまな角度で柔道の新たな魅力を」

 全日本柔道連盟(全柔連)は15日、新型コロナウイルスの影響で試合や練習が制限されている会員やファン向けに動画等の公式コンテンツを発信する「コンテンツプロジェクトチーム」の発足を発表した。これから順次、19年世界選手権など、過去の試合を選手本人が解説する動画等を継続的に発信していくという。第一弾として山下泰裕会長(63)がメッセージ動画を投稿し「様々な角度から柔道に触れ、新たな魅力を発見していただけたらと思います」と企画の趣旨を述べた。

 柔道は相手との接触を避けられないコンタクトスポーツ。全柔連は新型コロナウイルス感染防止の観点から、今月1日からは全国向けに段階的な練習再開のガイドラインを通達している。1人打ち込みなど相手と組まない練習は再開しているものの、依然、実戦形式である乱取りなどの本格的な練習はできない状況だ。

 山下会長は「大会やイベントが当面開催出来ない中、登録会員の皆様、柔道ファンに楽しんでいただける動画コンテンツや教育ツールを発信するチームを発足しました」と意図を説明し、「柔道に携わる人が前向きな気持ちになり、それが周囲を勇気づけて笑顔が広がるよう、今何が出来るかを一緒に考え、危機を乗り切っていきましょう」とコメントした。

 また、4月には全柔連事務局内で19人が新型コロナウイルスに感染するなど、クラスター(感染集団)が発生しているだけに「多くの柔道関係者、日ごろ柔道界を支えてくださっている皆様に、ご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫びを申し上げます」と改めて陳謝。「約2カ月間、事務局を閉鎖しておりましたが、6月より在宅勤務を原則とし、事務局機能を徐々に回復しております。感染予防徹底の観点から、制限の伴う業務体制となり、引き続き皆様にはご不便をおかけするかと思いますが、何卒ご理解とご支援のほどお願い申し上げます」と述べた。

 同コンテンツでは今後、日本男子代表の井上康生監督、同女子・増地克之監督のメッセージ動画を掲載予定としている。

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