再入幕の照ノ富士、師匠に「辞めさせて」5回 苦悩の日々乗り越え這い上がった

 元大関で約2年半ぶりに再入幕を果たした照ノ富士(28)=伊勢ケ浜=が5月31日、NHKの特別番組にリモート出演した。元大関が序二段まで落ち、再入幕はもちろん初めて。両膝のケガに加え内臓の病気も併発。苦悩の日々を乗り越えた。

 「長かったと思う。親方(師匠の伊勢ケ浜親方=元横綱旭富士)に5回は『辞めさせてください』と伝えた」。師匠に「まずは病気を治せ」と慰留され踏みとどまり体を地道に鍛え、はい上がった。

 膝の回復は「3割くらい」と言う。まだ28歳。下半身の力を取り戻せば大関再挑戦の可能性は十分ある。「年を取っているわけじゃない。若手の1人というのは自分の中である。上位で暴れてみたい」と意気込んだ。

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