大相撲 不要不急の外出禁止を各部屋へ通達「週末ということもあります」第二波を懸念

 「大相撲7月場所」(7月19日初日、両国国技館)

 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が29日、電話での代表取材に応じ、各部屋に改めて不要不急の外出禁止を確認する通達をしたことを明かした。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言は25日に全面解除されたが、北九州市で感染拡大し、都内でもこの日、感染者が22人に増えた。

 「先日、緊急事態宣言は解除された。しかし地方などでは第二波の予測が出ている。引き続き、感染予防策を徹底してください、という内容をメールで各部屋へ協会員へ送っています。週末ということもありますからね」と同部長は説明した。

 7月場所開催へ向け感染状況を調べる抗体検査は順調に続いている。「抗体検査は先生方の研究材料というね、これだけの人数やるわけですから、スポーツ団体として、大阪から東京に移動して、外出禁止をしている中で、どんな結果が出るのか、大阪に行く前からどういう稽古をしていたかとか。感染経路というより、もし(陽性が)いたとすれば、いろんなことが想像できる中で、1つの研究材料になるのではないかと」と、検査が他の競技にとっても、1つの目安となる。

 政府の指針では、プロスポーツイベントは7月10日以降に入場者の上限5000人か収容人数の半数以内に拡大、としている。指針通りなら7月19日が初日の7月場所も観客を入れることは可能になる。同部長は「お客さんの話は何も出ていない。とにかく野球が6月19日から(開幕)ということで、われわれは3月(春場所)にやった。今度は反対にほかのスポーツの状況を見据えながらやっていく。政府の方針はいいが、きょうも再び感染者が増えているでしょう。北九州でまた増えて施設がまた閉鎖とかなっている。今はまだそういうことを言える状況じゃない。お客さんを入れられるにこしたことはないけれど、まずは無観客で開催するというのが1つの大きな目標です。日々の感染状況がどうなるか、世の中の動きを含めて見据えていかないとと思う」と慎重に見極めていく。

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