ＮＨＫは２４日、新型コロナウイルスのため中止となった大相撲夏場所の替わりとして「大相撲特別場所～テレビ桟敷へようこそ～」を放送した。同日が夏場所初日の予定だった。横綱鶴竜（３４）＝陸奥＝がリモート出演し、先月、第３子となる次女が誕生していたことを明かした。

　自宅での過ごし方を問われると「こんな時だけど、先月３人目の子が生まれました」と笑顔。現在は自宅でずっと過ごしており、「家族も喜んでいる。（いつもは）地方場所があると一緒にいないので。また新しい目標。この子のために頑張るという気持ちになる」と話した。

　また、ウイルス感染のため１３日に亡くなった勝武士さんに悲痛な思い。「力士会を代表し家族、関係者に冥福を祈りたい。お相撲さんは体が強いと思ったけど、そういうのじゃなくコロナにかかった力士が出た。まさかこんな結果になるとは思わなかった」と、肩を落とした。

　夏場所が中止となったことは残念だが、力士にはプラス材料もある。「ケガしている人は助かった。若い人はチャンスと思って体を作るきっかけになる。（自身も）今は自分の体を作り直すチャンス。古傷も良くなってくる」。部屋では毎日、基礎運動を繰り返し行っており「自分に勝って毎日続けることが場所につながる」と、力を込めた。

　ファンに向けて「ステイホームを守って乗り切って大相撲を見てもらうよういい相撲を取りたい」と誓った。