北島康介「チョー気持ちいい」岩崎恭子「今まで生きてきた中で…」五輪名言集・競泳編

 「五輪メダリストたちが残した名言~競泳編~」

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京五輪は来夏に1年延期となった。これまで数々のドラマを生み出してきた五輪。過去の日本人メダリストたちが残した「名言」を振り返る。

 ◆北島康介は「チョー気持ちいい」

 競泳は1896年の第1回アテネ大会から継続して行われており、五輪では人気の高い競技だ。日本競泳陣も数々のメダルを獲得してきたが、2大会連続で人々の心に突き刺さる言葉を残したのが、北島康介だ。

 2004年のアテネ大会。北島は100メートル平泳ぎに出場し1分0秒08のタイムで金メダルを獲得した。レース後のインタビューで発した「チョー気持ちいい」は、この年の流行語年間大賞にも選ばれた。予選で五輪新を記録するも、8時間後の準決勝で宿敵・ハンセンに記録を塗り替えられた。迎えた決勝。折り返しの50メートルでハンセンに先行されたが、得意の後半で見事に逆転。緊張から解放され、素直な感情が飛び出した。

 ◆2大会連続金に「何も言えねえ」

 2連覇が期待された08年の北京大会では、100メートル平泳ぎで当時の世界新記録となる58秒91をたたき出し、2大会連続の金メダルを手にした。レース後、北島から飛び出した言葉は、「何も言えねえ」。05年以降は故障や体調不良で思うように練習ができず苦しんだ。逆境を乗り越えて勝ち取った金は、前回のアテネ大会よりも大きな感動を呼んだ。

 ◆松田丈志の「手ぶらで帰すわけにはいかない」

 12年のロンドン大会。松田丈志の「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」という言葉は記憶に新しいだろう。この大会、北島は100メートル平泳ぎで5位、200メートル平泳ぎで4位にとどまり、3大会連続のメダル獲得はならなかった。そんな中で挑んだ400メートルメドレーリレー。試合前に北島以外の3人は「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」と誓い合った。背泳ぎの入江陵介が2位で北島にバトンタッチすると、北島が加速しトップに浮上。バタフライの松田が米国に抜かれ2位に後退したが、自由形の藤井拓郎が死守し、日本過去最高の銀メダルを獲得した。

 ◆岩崎恭子は「今まで生きてきた中で…」

 もう一人、名言を残した選手がいる。92年バルセロナ大会の200メートル平泳ぎに出場し、日本最年少となる14歳6日で金メダリストとなった岩崎恭子だ。金メダル候補に挙げられていたわけではなかったが、決勝で2分26秒65の五輪新記録をマークして頂点に。レース後のインタビューで発した「今まで生きてきた中で一番幸せです」という言葉とともに一躍、時の人となった。

 コロナ禍が終息し、2021年の東京五輪が開催されれば、日本競泳陣のエースである瀬戸大也、大橋悠依らにメダル獲得の期待がかかる。来夏、新たにどんな名言が生まれるのか。

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