世界陸上22年に変更も 世界陸連コー会長「全てのことは議論の余地ある」

 ワールドアスレチックス(世界陸連)のセバスチャン・コー会長(63)=英国=は27日、東京五輪の1年程度の延期により、来年8月に米オレゴン州ユージンで開催予定の世界選手権について「柔軟性が重要だ」と話し、必要に応じて2022年に日程を変更する意向を明らかにした。共同通信などとの電話形式インタビューで述べた。

 世界選手権を22年大会に移行した場合、23年大会(ブダペスト)との2年連続開催でも「対応は可能だ」との認識を示した。

 12年ロンドン五輪を大会組織委員会会長として成功に導いたコー氏は、新型コロナウイルスの感染拡大で五輪延期を決めた国際オリンピック委員会(IOC)の判断を全面的に支持。五輪の新たな日程調整で協力姿勢を強調した。

 IOCとの26日の電話会議で一部から提案があった五輪の春開催案には「推測で話したくない」と明言を避けた。酷暑を避けた夏開催以外の場合にマラソンの会場が札幌から東京に戻る可能性を問われると「推測を始めるにはあまりに早い」とした上で「全てのことはまだ議論の余地がある」との見解を示した。

 新たな五輪日程には「非常に複雑なパズルだが、比較的早く正しい結論が出るだろう」と語り、早期決定を期待した。

 五輪の出場資格を既に獲得した選手の権利は来年の大会まで維持する方針を表明。確定していない選手に対する出場権獲得のプロセスは、公平で透明な方式を検討する考えを明らかにした。

 ロンドンでの自らの経験を踏まえ、再出発した東京大会組織委に「準備は短距離ではなくマラソンのようなものだ。より素晴らしい大会になる」と激励のメッセージも送った。

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