競泳代表選考会は来年に延期も 水連強化委で再考の必要性を確認

 五輪延期の決定は代表選考にも大きな影響を与えることは必至だ。各競技団体は今後、選手選考を再考する必要性に迫られる。独特の緊張感の中で開催される4年に1度の五輪代表選考会。競泳は4月2日に日本選手権が開幕する予定だったが、五輪延期に伴い選考会も来年に延期となる可能性が出てきた。

 この日開催した日本水泳連盟の強化委員会では、飛び込みやASを含め、各種目の強化担当者らが集まり意見交換。延期の期間に応じ、選考基準を再考する必要性を確認した。

 また、今後の強化方針や国内大会の見直しも必要となる見込みだ。選手のモチベーションについてもさまざまな意見が出たといい、大きな大会のない今夏に日本選手権を延期する可能性にも言及した。また、既に代表に内定している選手の扱いが再検討される可能性もある。27日に臨時の常務理事会を開催し、日本選手権の位置付けや今後の選考方針について議論する。

 競泳では既に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外合宿から早期帰国を余儀なくされる選手が出るなど、強化に支障が出始めていた。そのような中、日本代表の平井伯昌HCは「(選手には)常に先を読んで、どんなことがあっても冷静に対処しろと伝えている」と話していた。

 人生を懸けて準備をしてきた大舞台が先延ばしになった中、どのように競技と向き合うのか。陸上は6月下旬に代表選考会を兼ねた日本選手権、体操も4月から代表選考会が始まる。選手が納得のいく選考方法や基準をできるだけ早く示すことが求められる。

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