延期五輪 7、8月以外の開催も 森会長「暑さを避けられるならこんなにハッピーなことはない」

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(82)は24日、国際オリンピック委員会(IOC)のトマス・バッハ会長、日本政府の安倍晋三首相、東京都の小池百合子知事らとの電話会談を終え、都内で会見した。会談では日本側から新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により7月24日に開幕する予定だった東京五輪の延期を提案。安倍首相から1年程度の延期が提案され、バッハ会長から賛同を得た。五輪史上初の延期が決まった。

 この日で本来の開幕日までちょうど4カ月だった。決定したのは21年夏までの実施。これまで東京五輪の最大の問題とされてきたのが、暑さの問題だった。森会長は21年の場合の開催時期について、暑さを避けるため夏前はあるのか?という問いに「結果としてあるかもしれないが、おおむね夏ぐらいということ。これからスケジュールを調整していくが、国際大会との調整していく中でどういう範囲か分かると思う。いずれにしても、これからです。会場の問題もある」としつつ、「結果として暑さを避けられるならこんなにハッピーなことはない」と、7、8月以外の開催もありうるとの認識を示した。

 五輪は過去戦争による中止はあったが、延期は夏冬通じて史上初。IOCと組織委は23日に延期を含めて検討し、4週間で結論を出すことを発表したばかりだったが、早急な決断を求める各国五輪委員会(NOC)、競技団体、アスリートの声もあり、わずか2日で延期という答えを出さざるを得なかった。26日からスタートする予定だった聖火リレーは一時中止となった。

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