行司を胴上げ「神送りの儀式」まで放送 NHK地上波中継も異例の構成
「大相撲春場所・千秋楽」(22日、エディオンアリーナ大阪)
新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、無観客で行われた本場所が終了した。NHKによる地上波中継も異例の流れとなり、一般的にはあまりなじみがないと思われる「出世力士手打ち式」と「神送りの儀式」まで、すべて放送された。
「出世力士手打ち式」とは、前相撲で相撲をとり、来場所から序ノ口として番付にしこ名が載る力士が集い、手締めを行うもの。
続けて執り行われる「神送りの儀式」は、場所前の土俵祭りで土俵に迎えた神様を、お送りするという意味を込めて、御幣を手にした行司を胴上げするという儀式。これをもって、すべての儀式が終了となる。
八角理事長(元横綱北勝海)による協会御挨拶は全取組終了後に行われ、44回目の優勝を果たした白鵬(宮城野)の土俵わきでの館内インタビューもなし(中継としてのインタビューは行われた)。異例づくめの本場所が幕を下ろした。