桃田賢斗、4月12日からの代表合宿に復帰へ 朴監督「どのくらいできるかチェック」

 1月に遠征先で交通事故に巻き込まれて右目の眼窩底骨折を負ったバドミントン男子世界王者の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が4月12日から予定されている日本代表の強化合宿に参加することが17日、明らかになった。同日、全英オープンから羽田空港に帰国した朴柱奉監督が明かした。

 桃田は1月にマレーシアで交通事故に遭い、2月の代表合宿に参加したものの「シャトルが二重に見える」などと右目の不調を訴えて離脱。再検査の結果、眼窩底骨折が判明し、手術を受けた。約3週間のリハビリを経て、2月29日に所属での練習に復帰。3月8日には会見を行い、「今はすごく羽根を打つのが楽しいし、充実している。今まで以上に強くなって戻るためにも、今は焦らずにやりたい」と話していた。

 桃田が休養している間、世界では新型コロナウイルスの感染が拡大。国際的にスポーツイベントが次々に中止になっている。バドミントン界でも全英オープンは予定通り開催されたものの、それ以降の世界連盟主催のツアー大会は4月12日まで中止が決定している

 日本代表も渡航制限のリスクなどを見越して全英オープンからは約50日間帰国せず、異例の長期遠征を予定していたものの、ツアー中止に伴って17日に緊急帰国した。今後は各所属チームで調整することになるが、4月12日から19日までは国内で代表合宿を実施予定で、桃田もここに合流する見通しとなった。

 桃田は、8日の会見の時点での状態について「まだ試合はできない状態だが、納得できるくらいの精度で羽根を打てている」と話していた。朴監督は「(代表合宿までは)チームで練習を行うので、担当コーチと私が(視察に)行って、どのくらいの練習ができるかチェックする」と、予定通り東京五輪が開催されることを前提に、エースの現状を見極める方針だ。

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