元大関の幕内高安（田子ノ浦）が２８日、節目の３０歳誕生日を迎えた。二所ノ関一門の連合稽古では大関貴景勝（２３）＝千賀ノ浦＝と三番稽古（同じ相手と続けて取る）し、７勝３敗と勝ち越し、上々の三十路（みそじ）第一歩を踏み出した。

　突破力のある後輩大関に馬力勝ちした。「自分の相撲が戻りつつある感じ。当たって自分得意の形になるのが一番」とうなずいた。

　１５場所務めた大関から落ち、今場所は２３場所ぶりの平幕。左肘や腰痛など持病に苦しんできたが再出発へ向け心身とも整ってきた。

　平成生まれ初の関取も３０歳。「もうひと花咲かせるようにしたい。まずもう一度、大関に復帰してさらにその上を目指したい。今年５場所、２桁星以上で存在感を示したい」と誓った。