「大相撲春場所」（３月８日初日、エディオンアリーナ大阪）

　二所ノ関一門の連合稽古が２８日、大阪府堺市の尾車部屋で行われ、今場所、３８年ぶり１人大関に就く貴景勝（２３）＝千賀ノ浦＝が幕内高安（３０）＝田子ノ浦＝と三番稽古し３勝７敗と苦戦した。

　立ち合いで当たり負け、なかなか押し込めなかった。土俵際、突き落とし、投げと体の反応は悪くなかっただけに、あとは修正力になる。

　「あんまり体と思ったことが一致しないのはあった。修正できる。ちょっとしたこと。角度とか高さとか。自分の持ってるものを出す。ロボットじゃないから思ってることをできない日もあるし、いい日もある。難しい」と振り返った。

　１年前、大関昇進を決めた大阪。兵庫県出身で準地元場所では、いつも大声援が力になってきた。春場所開催の可否は１日の臨時理事会で決まるが大関として責任を果たしていくのみ。

　「地元で応援してくれる。あと１週間ちょっと、修正して体も膨らましていく。一番力の出る形に持っていきたい」と気合を入れた。