羽生結弦が描く「ゴール」 4回転アクセル入りフリーへ「回復次第、すぐ練習したい」

記者会見で笑顔を見せる羽生結弦=韓国ソウル
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 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(9日、ソウル)

 男子フリーが行われ、SPで世界最高得点を更新してトップに立っていた羽生結弦(ANA)はフリーで187・60点、合計299・42点で大会初優勝を果たした。自身が理想とするフリーの演技を、4回転半のジャンプ(クワドラプルアクセル、クワッドアクセル)を織り込んだ上で音楽とジャンプ、スケーティング技術が融合し、調和した状態に昇華させることとした。

 今回はプログラムを平昌五輪で五輪連覇を決めた際の「バラード第1番」(SP)、「SEIMEI」(フリー)に戻して臨んだ。SPは世界最高得点を更新する内容だったのに対して、フリーは転倒もあり課題が残った。

 完成度、そして目標とする地点について、「ゴールは明確にあって」と語った羽生。「(4回転)アクセルを入れて、『バラ1』(バラード第1番のこと)みたいな状態の(プログラム)をフリーでつくりたいっていうのが自分の中では1番。それを作りたいっていうのが1番。それを目指したい」と語った。

 フィギュアスケートとしての動きのみならず、リズム、メロディーも含めて音楽と調和の取れた振り付けを演じ切り、ファンやジャッジからも評価されるというプログラムを理想に描いている。それと同時に当然、難易度の高いジャンプも追求している。

 4回転アクセルの現状については「とりあえず、もうちょっとって感じ。降りるまでもうちょっと」と明かした。もしも四大陸選手権のリンクとの相性がよければ、4回転アクセルの練習と試合への調整を平行して行うことも考えたというが、今回は「ルッツでちょっと苦戦したのもあった」ため見送ったという。「帰ってから、どれくらいの体のダメージが残っているか分からないので、回復次第、すぐ練習したいなって気持ちでいます」とした。

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