羽生結弦が四大陸初優勝で主要国際大会完全制覇 ミス、転倒も 3位には鍵山

フリーで華麗な演技を見せる羽生結弦=韓国ソウル(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(9日、ソウル)

 男子フリーが行われ、SPで世界最高得点を更新してトップに立っていた羽生結弦(ANA)はフリーで187・60点、合計299・42点と、自己ベストの更新はならなかったが、同大会の初優勝を果たした。3位に16歳の鍵山優真(星槎国際横浜高)がフリー179・00点、合計で270・61点を出して入り、表彰台に立った。

 羽生は平昌五輪で優勝し、五輪連覇を達成した時のプログラムに戻すことを宣言し、注目されていた。フリーは「SEIMEI」を演じた。

 冒頭の4回転ルッツは大きく乱れて手をついた。4回転サルコー、トリプルアクセルと加点を重ねたが、後半に課題が残った。4回転トーループ-オイラー-3回転サルコーの連続ジャンプが出来栄え点で0・95点減点。さらに、連続ジャンプを予定していた4回転トーループで転倒。単独ジャンプとなり、大きく得点を落とす要因となった。

 四大陸選手権を制したことで、フィギュアスケートのジュニア・シニアを通じた主要な国際大会を羽生はすべて優勝した。場内インタビューでは「えーっと、フリーは満足いく演技ではなかったですけど、皆さんの声援のおかげで、なんとか初めて四大陸を勝つことができました」とファンに感謝した。新型コロナウイルスの発生など、運営面でも細心の注意が払われた大会だったことにも触れ、「僕らも運営の方もすごく注意して、すごい緊張しましたけど、素晴らしい試合ができたのは皆さんの配慮とスタッフの皆さんのおかげです」と振り返った。場内では最後に短く韓国語でも感謝の思いを示した。

 3位に入った鍵山は最後に配置した3回転半の着氷がやや乱れた以外は、2本跳んだ4回転トーループを含み、ほぼ完ぺきな演技内容で、自身も何度もうなずいて納得している様子だった。

 友野一希(同大)はフリー162・83点、合計251・05点で7位だった。

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