羽生結弦「本当に一番よかった、何の雑念もなく滑れた」【一問一答】
「フィギュアスケート・四大陸選手権」(7日、ソウル)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(25)=ANA=が自身の世界最高を更新する111・82点をマークし、首位に立った。五輪連覇を達成した「バラード第1番」を完璧に舞い、「自分の中ではワインやチーズみたいなもの。いろんな深みが出るプログラム」などと声を弾ませた。演技後の思いを一問一答でお届けする。8日は女子フリー、9日は男子フリーが行われる。
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-演技を終えて。
「久々に納得できるSPができたかなと思います。今まで滑った『バラード第1番』の中で本当に一番良かったんじゃないかなと。やっぱり(これまでのSPだった)『オトナル(秋によせて)』をやったからこその表現の仕方、深みも増えたと思っていますし何よりやっぱり曲をすごく感じることをしながらも、すごくクオリティーの高いジャンプを跳べたのは、このプログラムならではなのかな、と」
-自分らしく滑れたか。
「プレッシャーはすごくありました。だけど、すごくプライドをもって滑ることができた。いやなんか、やっと自分らしいジャンプが跳べたなっていうのはあります。本番になったら、たぶん音と跳べるフォームが一緒に記憶されてるんだろうなって。とにかく曲自体、プログラムを信じて跳んだっていうのが一番大きいですかね」
-無心で滑った?。
「久しぶりに考えずにいけました(笑)。このプログラムはやはり自分のプログラム。本当に数え切れないくらい試合で滑ることになっていますけど、自分の中ではワインやチーズみたいなもので、なんか滑れば滑るほど、時間をかければかけるほど、熟成されていって、いろんな深みが出るプログラムだと思う」
-平昌五輪と比べて。
「平昌の方がもうちょっと狙っていたかもしれない。後半に4回転3回転があるっていうので、スピンを回転数をちょっと遅くしたり、目が回りすぎないようにと、色々コントロールしていたんですけど、今回は後半アクセルだけなので、もう思いきって全部できたと思います」
-『秋によせて』も同じピアノ曲だが違いは。
「これが自分って思えるからですかね。やっぱりなんか、すごく『秋によせて』をやっている時はやっぱりジョニー・ウィアーさんを追いかけているままだったので、やっとそれが自分にストンと戻ってきた感じで、自分の中から出せるというのが大きいかな」