リオ銅メダルの羽賀龍之介「負けたら終わり」逆転五輪へ不退転の覚悟

 柔道男子100キロ級でリオデジャネイロ五輪銅メダルの羽賀龍之介(28)=旭化成=が5日、東京五輪代表選考会を兼ねるグランドスラム(GS)パリ大会への出発前に成田空港で取材に応じた。4年前は代表切符をほぼ手中に収めた状況で五輪イヤーを迎えたが、今回は代表候補1番手のウルフ・アロン(23)=了徳寺大職=を追う立場であることを冷静に受け止めており、「負けたら終わりの状況。最後の(選考の)ふるいにかけられているところで、しっかり結果を残すことが大事」と生き残りに向けた不退転の覚悟を示した。

 柔道の五輪代表は今大会とGSデュッセルドルフ(21日開幕)の欧州2大会の結果をもって決まる見通しで、それでも決まらない階級は4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)が最終選考会となる。

 羽賀は17世界選手権で結果を残せず、18年3月には左肩を手術。リオ五輪以降は低迷していたが、昨年11月の講道館杯、GS大阪大会と連続で優勝し、代表争いに踏みとどまった。伝家の宝刀である内股で投げ切る本来の勝負強さが復活しつつあり、「崖っぷちで『負けたら終わり』という感覚で戦った方が、自分の性格上パフォーマンスが発揮できることがよくわかった」と吹っ切れた様子だ。

 今大会はともに代表を争っている飯田健太郎(21)=国士舘大=のほか、19年世界王者のフォンセカ(ポルトガル)ら強力な海外勢も出場する。五輪シーズンとあって厳しい戦局も想定されるが、「強豪もたくさん出てくる中でしっかり結果を残したい」と気合を入れた。

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