小椋裕介が日本新!五輪へ名乗り「まさか」 “脱青学大”で一般参加から躍進

 日本記録を更新した小椋裕介
2枚

 「丸亀国際ハーフマラソン」(2日、Pikaraスタジアム発着)

 男子は一般参加の小椋裕介(26)=ヤクルト=が1時間0分0秒で設楽悠太(28)=ホンダ=が持つ1時間0分17秒の日本記録を更新し、日本人トップの2位に入った。19年のMGCに出場した藤本拓(30)=トヨタ自動車=も日本記録を上回る1時間0分6秒で4位。設楽は1時間0分49秒で6位。女子はMGC出場の一山麻緒(22)=ワコール=が、1時間8分59秒で5位だった。

 前半は設楽、後半は藤本の背中を追った。残り3キロを切って観客から「日本記録が出るぞ」と声がかかり「そんなわけないと思った」と小椋。競技場に入る直前に藤本をかわすとラストスパート。自己記録(1時間2分3秒)を約2分更新して日本記録を樹立した。「東京マラソン(3月1日)に向けての調整で(1時間)1分台が目標だった。まさか自分でもこんなタイムが出るとは」と自身の快挙に目を丸くした。

 躍進のきっかけがある。「この1年は、自分の中で『脱青学』をテーマにした」。青学大時代は箱根駅伝で4年連続7区を任され、3年時に同校は初優勝。3、4年で区間賞を獲得した。しかし、19年5月のマラソンで惨敗したことで、大学時代から続けてきたインナーマッスル中心からウエートトレーニングによる筋力強化へと転換。体重が約2キロ増え、特にでん筋を鍛えることで、効率よくでん筋や大たい部が使えるようになった。また、精神的にも「大学(の名前)にとらわれないで一つ前に進む気持ち」へと成長した。

 照準を合わせる東京マラソンでは、東京五輪代表の最後の1枠がかかる。自己ベストは2時間12分10秒。設定記録は2時間5分49秒と高いハードルだけに「8分台くらいを目指して、今回のように(いい)記録が出てしまった、となれば」と青写真を描く。19年6月に結婚し、3月に披露宴を控える新星は、ハーフの日本記録保持者として「可能性を信じてやりたい」と、最強の伏兵として、大舞台へのラストチャンスに挑む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス