世界陸連 厚底修正ルールを発表 ソール厚さ40ミリ以下、ヴェイパー“合法”

 陸上長距離界で男女マラソンの世界記録更新など好タイムが続出している米スポーツ用品大手ナイキの「厚底」靴「ヴェイパーフライ(VF)」の規制を巡り混乱する中、世界陸連(WA)は31日、シューズに関する規則の修正を発表した。

 新ルールでは靴に関して、今年4月30日以降は、4カ月前からオンライン、または店頭で靴を購入できる必要があること(医学的理由などでカスタマイズされたものは許可される)が決められた。また、ソールの厚さは40ミリ以下、複数の剛性の埋め込みプレートは使用できないなどの要件を満たさない靴は無期限停止となる。

 現状のヴェイパーフライはソールの厚さが37ミリで“合法”になり、昨年10月に男子の世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)が昨秋の非公式レースで、人類初の2時間切りとなる1時間59分40秒を出した際に履いていたプロトタイプ「アルファフライ」については、規制されるとみられる。

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