日本バドミントン協会は３１日、遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれ、負傷した世界ランク１位で東京五輪金メダル候補の桃田賢斗（２５）＝ＮＴＴ東日本＝が、２月３日から都内で始まる日本代表合宿に参加し、練習を再開すると発表した。桃田は所属先を通じて、直筆のサイン入りでコメントを発表し「しばらく競技を離れていたので、まずはコンディションを整えることを優先し、少しずつ試合復帰を見据えていければ」と意気込んだ。

　桃田は日本に帰国する予定だった１月１３日にクアラルンプールの高速道路で、乗車していたワゴン車がトラックに衝突。運転手が死亡する死傷事故に巻き込まれ、顔面裂傷や全身打撲を負った。２日間入院した後、同１５日に帰国。国内の精密検査でも負傷箇所以外に異常はなく、その後は静養していた。

　日本代表の朴柱奉ヘッドコーチは日本協会を通じて「けがの状況をみながら準備していく」とコメント。桃田はこの日、日本協会が発表した３月中旬の全英オープン（バーミンガム）の派遣選手団に名を連ねた。