徳勝龍、母校近大の後輩を心配「できることは何でもやりたい」恩師が急逝

 大相撲初場所で初優勝した幕内徳勝龍(33)=木瀬=が27日、都内の部屋で優勝一夜明け会見を行った。

 場所中の18日に近大の恩師、伊東勝人監督が急死。「監督が土俵にいて一緒に戦ってくれた」と弔い星をささげた。

 心配なのは近大相撲部の後輩たち。「動揺していないか心配。自分ができることは何でもやりたい。宝富士も朝乃山もOBもいっぱいいる。できることがあれば言ってほしい。新入生も心配。監督にあこがれて入ってくる人もいる。現役は相撲が強くなることしか恩返しできない」と、母校の全面バックアップを約束した。

 大学時代はキャプテンを務めた徳勝龍は授業もマジメだった。「相撲部の伝統で授業は一番前の席で聞く。出席カードを配って、白板を消したりした。近大があって相撲部がある。相撲部だからって卒業しないと意味がない。1回だけ(授業を)休んだことがあって、すぐ監督から電話がかかってきた。何でばれたんだろうって。『風邪です』って答えて」と、勉学にも厳しかった伊東監督を思い返していた。

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