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初Vの早田ひな“掟破り”11-0に見せた勝利への執念「元々は優しさ出してた…」

 「卓球・全日本選手権」(18日、丸善インテックアリーナ大阪)

 女子シングルスで早田ひな(19)=日本生命=が初優勝を果たした。準決勝では2連覇中だった伊藤美誠(19)=スターツ=を下し、決勝は4度の優勝経験がある石川佳純(26)=全農=を撃破と、東京五輪代表2人を破る圧巻の戴冠劇だった。

 166・6センチの長身と長い手足から繰り出すパワフルな攻撃は元々折り紙付きだったが、大会序盤、早田の勝負への執念をのぞかせるシーンがあった。

 女子ダブルス4回戦の高校生ペアとの第2ゲームで、伊藤、早田組が10-0とリードした場面。相手サーブからの展開で、相手が打った際どいボールを早田がしゃがみ込みながらフォアドライブで返し、得点が決まって11-0のラブゲームが完成した。

 卓球界では中国選手を中心に、10-0からはラブゲームにならないように、相手への配慮でわざと1点を献上するという“暗黙のルール”があるとされている。しかし、早田は容赦なく1点を取りにいった。

 「元々はちょっと優しさを出してしまうというか、(10-0の場面では)サーブミスをしたり、レシーブしたりしていた」というが、昨年の世界選手権で優勝した劉詩ブン(中国)が2度ラブゲームを決めたのを見て、考え方を改めたという。「何かで『(わざと1ポイント与えるのは)逆に失礼』と言う記事を見て、たしかに正々堂々と戦わないといけないと思ってから、そういうのはなくなりました」。

 シングルスでも最初から最後まで勝負に徹し、フォアドライブを中心にパワフルな攻撃を次々と決めて、五輪代表らトップ選手を手玉に取った。日本女子の馬場美香監督は「コツコツ彼女は練習してきたし、いつ開花するかという感じだったので、(選手として)ひと山越えたんじゃないですかね」と目を細め、「過去ベスト何本かに入るくらいいいパフォーマンスだった。こういう試合を国際大会でできればどんどん強くなると思います」と期待を込めた。

 東京五輪の補欠代表、4年後のパリ五輪を目指す上でも「全日本女王」の称号は飛躍のきっかけになりそうだ。

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