フィギュアスケートで昨年１２月の全日本選手権でシングルを引退し、今年からアイスダンスに転向した高橋大輔（３３）＝関大ＫＦＳＣ＝が座長を務める新アイスショー「アイスエクスプロージョン２０２０」が１０日、横浜市内で開幕した。

　高橋はペアを組む村元哉中（かな）の演技終盤に、黒と白の衣装でサプライズ登場。軽やかなステップで、アイスダンスを初公開した。お互いの頰に手を添えてフィニッシュすると、笑顔をこぼした。

　ショー後半ではディズニー映画「美女と野獣」の曲に合わせてアイスダンスを披露。手を取り合って優雅に舞った。高橋が赤いバラを村元に渡すなど、映画をほうふつとさせる演出も行われた。新境地では２０２２年北京五輪出場を目指している。

　さらにシングル最後のショートプログラム（ＳＰ）の「Ｔｈｅ　Ｐｈｏｅｎｉｘ（ザ・フェニックス）」をミーシャ・ジーらと共に熱演。熱いナンバーで会場を盛り上げた。３回転フリップをきれいに着氷させるなど、元シングル選手としての貫禄も見せた。

　新エキシビションナンバーで、自身のスケート人生を表現した「９０００Ｄａｙｓ」も披露。穏やかな曲調を情感たっぷりに滑った。