1964年東京五輪の聖火リレーで、神戸市内でランナーを務めた柔道の元国体選手が、リレー終了後に行方不明となっていたトーチと55年ぶりに「再会」した。この元選手は神戸市の村上健さん(72)。「沿道のすごい歓声と感激がよみがえってくる。刻まれた字やマークも覚えている」と思い出をかみしめた。
村上さんは兵庫高3年だった9月24日、長田区から兵庫区までを正走者として走った。リレー終了後に関係者にトーチを渡し、その後、所在が分からなくなっていた。
来年、東京で再び五輪が開かれることから同校の同窓生が心当たりを調べたところ、その関係者宅でホルダー部分が見つかった。