小林陵侑通算15勝目…日本歴代2位タイ ジャンプ週間完全制覇狙う

 「ノルディックスキー・W杯・ジャンプ男子」(22日、エンゲルベルク)

 小林陵侑(23)=土屋ホーム=が272・0点で今季2勝目を挙げた。通算15勝目で日本男子歴代2位の船木和喜(フィット)に並んだ。1回目は132・5メートルで7位につけ、2回目に134メートルを飛んで逆転した。今季の個人総合争いで首位に返り咲いた。

 総合2連覇を狙うジャンプ週間前最後のW杯を最高の形で締めた。小林陵は「集中できた。(踏み切りの)タイミングもそんなに外していなかった」と納得の表情。今季序盤はもどかしい展開が続いたが、ここにきてエンジンがかかってきた。

 1回目はまずまずの飛躍で首位と僅差の7位。2回目は追い風が強まって厳しい条件だったが、1回目よりも1・5メートル遠くまで飛んだ。「助走路(の姿勢)が良くなってきている」ことで踏み切りから空中までの移行動作がスムーズになっているとの手応えがある。

 昨季もエンゲルベルクで優勝し、そのまま史上3人目の「ジャンプ週間4戦4勝」という偉業へと突っ走った。今季は前回覇者として注目度や周囲の期待が高まっており「重圧はあると思う。感じないと言ったらうそになる」と率直に明かす。

 そんなプレッシャーを力に変えられるか。普段はあまり大きな目標を口にしないタイプの王者が、きっぱりとした口調で「今季の完全制覇は結構厳しいと思うけど、ジャンプ週間は本当に優勝を目指してやりたい」と意欲をみなぎらせた。

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