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宇野4連覇 羽生に初めて勝った!専属コーチなしの大不振乗り越え復活

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、代々木第一体育館)

 世界選手権(来年3月・モントリオール)代表選考会を兼ねて行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(25)=ANA=はジャンプでミスが続き、フリー3位の合計282・77点で2位にとどまった。SP2位の宇野昌磨(22)=トヨタ自動車=がフリー1位で逆転して合計290・57点で4連覇を決めた。

 演技を終えた宇野は、ブハッと吹き出すように笑った。「SPより緊張した。全部がギリギリだった」。しのぎきった演技でフリー184・86点、合計290・57点はともにシーズンベスト。逆転で大会4連覇。「僕にとってスケート人生の大きな目標」という羽生を初めて下した。

 冒頭の4回転フリップの着氷でこらえ、続く4回転トーループも連続技にできなかった。3回転ループも乱れたが、そのたび笑顔をつくった。「失敗も成功も楽しめた」。2種類3本の4回転を決め、傷口を広げることはなかった。

 「今季がスケートをやってきて一番つらいシーズンだった」。始まりは18年平昌五輪。「思っていた以上の結果」を出した銀メダリストは、自覚と責任感から「楽しむスケートができなくなった。強くならなきゃ、うまくならなきゃと勝手に自分を苦しめてしまった」と言う。

 トンネルから抜け出すために、5歳から指導を受けてきた山田満知子、樋口美穂子両コーチの下を離れた。背中を押したのは山田コーチ。樋口コーチからは「これからも一番応援してる」と言葉をもらった。その思いにも応えたかったが、GPシリーズ2戦は自己ワーストの8位、4位でファイナルも逃した。

 「家族のようだった」という2人のコーチから離れ、自分で決めたのが今大会も帯同している元世界王者のステファン・ランビエルコーチ(スイス)への師事だ。あえて「技術的な助言を求めていない」と宇野。「すごく失礼なことだけど、それを言える人」と全てを委ねている。

 シニアの全日本と国際大会での直接対決は8戦全敗だった羽生にようやく一矢報いた。「(羽生は)僕にとっては五輪以上。いつか結弦君と同じ立場で戦って勝ってみたかった」。四大陸、世界選手権へと戦いは続く。「今回は僕も結弦選手もベストの演技ではなかった。世界選手権が楽しみだという気持ちで練習を積み重ねていきたい」。永遠のスケート少年の目に輝きが戻った。

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