奥原希望 貫録の3連勝で準決勝進出「本当に楽しくプレーできている」

 「バドミントン・ワールドツアーファイナル」(13日、広州)

 各種目の1次リーグ最終戦が行われ、女子シングルスでB組の奥原希望(24)=太陽ホールディングス=がラチャノック・インタノン(タイ)を2-0で下して3連勝とし、準決勝に進んだ。混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組(日本ユニシス)も3連勝で1次リーグを突破。既に4強入りを決めていた女子ダブルスの福島由紀、広田彩花組(アメリカンベイプ岐阜)も3戦全勝とした。

 一つ一つのプレーから、みなぎる自信が伝わってくる。4年ぶりの優勝を狙う女子シングルスの奥原が快勝で3連勝。貫禄さえ漂う試合内容を問われ「ただでさえみんなに堂々としていると言われるのに」と照れつつ「本当に楽しくプレーできているからいいかな」と声を上げて笑った。

 過去の対戦で8勝6敗としのぎを削ってきた同世代のラチャノックに序盤からアクセル全開。前日に最終ゲームまで戦った相手を「絶対疲れている」とみてスピードに乗った動きでかき回した。21-14、21-12で片を付け「点数以上に本当にいい試合」と充実感に浸った。

 今回は東京五輪出場を懸けたレースのまっただ中。高いポイントが稼げるとあって全選手が目の色を変えて競い合い、特別度も増している。「トップ選手との駆け引きがバドミントンの良さ、面白さ。それを今実感できている」と目を輝かす。手応えを得て準決勝に臨む。

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