石川佳純に大きな壁 初戦で11戦全敗中の世界女王と対戦

 「卓球・ワールドツアー・グランドファイナル」(12日開幕、鄭州)

 卓球のワールドツアー上位選手で争うグランドファイナルは、12日に中国の鄭州で開幕する。11日は各種目の組み合わせが決まり、シングルスの女子1回戦は東京五輪日本代表の残り1枠を争う石川佳純(26)=全農=が世界女王の劉詩ブン(中国)、平野美宇(19)=日本生命=は世界ランキング18位の王芸迪(中国)との対戦が決まった。代表入りを確実にしている伊藤美誠(19)=スターツ=は鄭怡静(台湾)と当たる。

 石川に最後で大きな壁が立ちはだかった。東京五輪女子シングルス日本代表の座を争う最終決戦、グランドファイナル。12日の1回戦で世界女王、劉詩ブンと顔を合わせる。過去五輪に2大会連続で出場している26歳の第一人者が、シングルス代表の最後の1枠を懸け、通算11戦全敗の難敵撃破に挑む。

 石川と平野による代表争いは最終盤までもつれ、2人は直前にカナダまで遠征して下部ツアーに出場。ともに格の違いを見せつけて勝ち進むと、決勝は石川が大激戦の末に平野を4-2で下した。五輪代表を決めるポイントでもライバルをかわして2番手に浮上。わずかに優位な立場となり、自然と涙がこぼれた。

 今大会では、2人が同じ成績なら石川が代表の座をつかみ、平野が上位で終われば平野に決まる。

 11日に行われた組み合わせ抽選では、欠席した石川に代わって母久美さんがくじを引いた。「誰と当たっても強い選手しかいないので、くじ運というのもないと思う。攻めきる気持ちを持ってプレーしたい」と話していた石川が集大成の一戦に挑む。

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