阿部一二三が執念の優勝!「勝ち続けたい」ライバル丸山との死闘を制して東京五輪に望み

男子66キロ級決勝で丸山城志郎(下)を破った阿部一二三=丸善インテックスアリーナ大阪(撮影・高部洋祐)
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 「柔道・グランドスラム大阪大会」(22日、丸善インテックアリーナ大阪)

 男子66キロ級決勝で、17年と18年の世界選手権金メダリストの阿部一二三(22)=日体大=が意地の優勝。今夏の世界選手権金メダリストの丸山城志郎(26)=ミキハウス=との死闘を制した。

 丸山が勝てば東京五輪代表に大前進する一戦。だが、阿部がゴールデンスコアにもつれ込む戦いで執念をみせ、支え釣り込み足で優勢勝ちした。阿部は丸山との直接対決での連敗を3で止め、東京五輪出場に望みをつないだ。

 阿部は初戦の2回戦でオーストラリア選手に2分3秒、背負い投げで一本勝ちし、3回戦はスロバキア選手に2分21秒、腰車で一本勝ち。準々決勝はロシア選手を相手に4分、体落としで技ありを奪った。準決勝は相田勇司(国学院大)に1分50秒、背負い投げで一本勝ちして決勝に進んでいた。

 阿部は「すごいうれしい気持ち」と語ったが「まだ一回勝っただけ。今からがスタート。もう一度も負けず、勝ち続けたい」と先を見据えた。

 ライバルとの戦いを前に向けた心境については「本当にもう、絶対にやるしかない。倒すことしか考えてなかった。負けるとかこうなるとか、勝つことしか想像してなかった」。東京五輪の代表選考で望みをつなぐ形となり、「こんだけやられっぱなしで悔しい気持ちだったし、一回勝っただけ。また何回もやるが、勝ち続けたい。自分がまたこの一から東京五輪まで積み上げたい」と誓った。

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