御嶽海、柿色ジンクス打破だ 黒星続きの締め込み使用「験を担がないことが験担ぎ」

 「大相撲九州場所」(10日初日、福岡国際センター)

 日本相撲協会は8日、福岡国際センターで大相撲九州場所の取組編成会議を開き、2日目までの取組を決めた。先場所に2度目の優勝を果たし、大関昇進を狙う関脇御嶽海(26)=出羽海=は初日に平幕妙義龍(境川)、2日目に小結北勝富士(八角)と対戦する。

 先場所優勝の自分自身を、信じさえすればいい。御嶽海が「弘法筆を選ばず」のスタイルで、一年納めの場所に突入する。この日は福岡県新宮町の出羽海部屋で朝稽古。場所で使う柿色の締め込み姿で汗を流した。

 御嶽海の締め込みといえば、明るい紫がおなじみ。昨年の名古屋と今年の秋、賜杯を手にした場所の良き相棒だ。一方で柿色は、夏場所中にお目見えしたが黒星続きで“途中降板”したいわく付き。験担ぎを好む角界にあって、珍しい選択だが…。

 「これでいきます。夏場所は体になじんでなかったけど、もう大丈夫。験を担がないことが、験担ぎと思って乗り越える」

 稽古後、報道陣に初日と2日目の対戦相手の連絡が入ったが、御嶽海は「俺は聞かないよ」とニヤリ。先場所はスマホ操作中にうっかり知ってしまい、対策を考えすぎて黒星発進。今回はネット断ちで自然体を貫く。

 今場所で12勝すれば三役での直近3場所で計33勝の目安に達する。柿色の締め込みを縁起物に仕立て直し、大関という実りを手繰り寄せる。

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