五輪マラソン、札幌大通公園発着で検討 チケット収入減る可能性も

 2020年東京五輪の暑さ対策としてマラソンの開催地を札幌市に変更する計画を巡り、発着点は市中心部の大通公園とする方向で、大会組織委員会が検討を進めていることが27日、複数の関係者の話で分かった。国際オリンピック委員会(IOC)が候補に挙げた札幌ドーム発着は課題が多く、困難なため。コースの大枠は同じく大通公園発着の北海道マラソンをベースとする方針だ。

 30日から東京で開くIOC調整委員会との合同会議の期間中に、これらの方向性が固まる可能性がある。競歩もマラソンのコースを一部使用することが検討されている。

 関係者によると、札幌ドームは多くの走者が通過するには出入り口が狭いほか、陸上トラックもなく、改修工事の必要性が生じる。一帯に起伏があって競歩のコースには向かない点や、五輪のサッカーで使用後、会場の借用期間を延長しなければならない点もネックとなったもようだ。

 一方で大通公園は大規模な観客席を設けるスペースを確保するのが難しく、チケット収入が減る可能性がある。開催まで300日を切った中で一からコースを検討するのは時間的に困難で、既存の北海道マラソンを基本に考えることとなった。

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