瀬戸、悔し日本新V 世界記録0秒03届かず「詰めが甘い」

 「競泳・日本短水路選手権」(26日、辰巳国際水泳場)

 男子400メートル個人メドレー決勝が行われた。今夏の長水路での世界選手権で個人メドレー2冠を果たし、東京五輪代表に内定している瀬戸大也(25)=ANA=は自身の持つ日本記録を更新する3分55秒53で優勝したが、ライアン・ロクテ(米国)の持つ世界記録にはわずか0秒03届かなかった。男子200メートル自由形では世界選手権銀メダリストの松元克央(22)=セントラルスポーツ=が1分42秒41、男子100メートル平泳ぎでは小関也朱篤(27)=ミキハウス=が56秒11のともに日本新記録で優勝した。

 思わず天を仰いだ。会場の歓声とともにゴール板にタッチした瀬戸は、水面から顔を出し、タイムを確認。「狙う」と公言していた世界記録にわずか0秒03届かない数字を見て、ガックリと肩を落とした。「会場が『わぁ!』ってなってたので、出てるのか出てないのかどっちかなと。いや~、これは悔しい。めちゃくちゃ悔しいです」と、何度も何度も悔恨した。

 今夏の世界選手権で個人メドレー2冠を達成し、唯一東京五輪内定を勝ち取った。夢舞台までの緊張感、モチベーションを維持するために、今回の目標を世界記録に定めて、直前まで米フラッグスタッフで高地合宿を敢行。心身とも追い込んで出場したが、わずかに目標に届かなかった。

 ただ、こんな経験もプラスに変えられるのが、この男の強み。「まだまだ詰めが甘い。油断するなよという神様の伝言だと思う。東京五輪で100分の何秒で金メダルを逃さないように、冬場また追い込んでいきたい」と、最後は前を向いた。

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