女子マラソン コスゲイ16年ぶり世界新 ラドクリフ抜く2時間14分4秒
「シカゴ・マラソン」(13日、シカゴ)
女子はブリジット・コスゲイ(25)=ケニア=が2時間14分4秒の世界新記録で2連覇した。従来の記録は03年にポーラ・ラドクリフ(英国)がつくった2時間15分25秒で、16年ぶりに塗り替えた。
喝采の中、ゴールへの直線を駆けたコスゲイは声援に手を振る余裕もあった。「自分の記録を更新することだけに集中して走り続けた」と振り返った。スタート時は気温5度前後。男子のペースメーカー2人を追い最初の5キロを15分28秒。「ペースが速いのは分かっていたので少し心配だった」と言う一方で「ずっとトレーニングを積んできたし、自信もあった」。その後は5キロあたり16分前後のペースを軽快に保った。
テレビ中継のゲストで記録更新の瞬間を見届けたラドクリフさんは番組内で「こんなに長い間、記録が残るなんて当時は想像もしなかった」。2時間10分を切る自信を問われたコスゲイは、首をかしげながらも「けがなく鍛えていけば1分、2分と縮めていけるかも」と笑顔で応じた。