日本陸連“誤内定” 十種代表右代の世界選手権エントリー 国際陸連が認めず

 陸上の十種競技で世界選手権(27日開幕・カタール、ドーハ)に内定していた右代啓祐(33)=国士舘ク=が17日、自身のツイッターで代表を突如取り消しされたと明かした。

 「アジア選手権優勝と日本選手権優勝でエリアチャンピオン枠で世界陸上の内定をもらったのに、出発10日前に突然内定取り消しの連絡が入ったみたいです。直接の説明も陸連からもらってないし、今日の結団式も欠席するべきなのかどうなのかギリギリまで悩みました」、「こんな直前はあんまりです。この3カ月、世界陸上の標準記録突破を目指すこともできました。みんなが結団式に参加している姿をSNSで見て本当に辛かった。もうチャンスがないんです」「今は全く整理ができないですが、絶対に負けない様に、腐らない様に走り続けます。ただ、二度とこんな事起きて欲しく無いです」と、悲痛な投稿を連投した。

 右代は4月のアジア選手権と6月の日本選手権で優勝し、7月1日に日本陸連から代表入りが発表されていた。参加標準記録は突破していなかった。ただ、国際陸連の規定では十種競技を含めた一部の競技については、国際陸連の技術代表の承認が必要と記載されている。ただ、日本陸連の規定では、この項目については記載されていない。代表に決まっていなければ、右代はこの約3カ月間で参加標準記録に挑戦することもできた。承認されない可能性もある中で、“誤内定”を与えてしまったことになる。

 日本陸連関係者は「右代選手のエントリーが認められなかったのは事実」とし、「時系列など詳細については明日説明する」と、18日に会見を開くとした。欠場者などの状況によっては右代が繰り上がりで出場できる可能性は残っているという。

 右代は2016年リオ五輪では日本選手団の旗手も務めた実力者。屈強な肉体を持ち、“和製ヘラクレス”の異名を持つ。

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