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大迫傑“半端な”3位…終盤三つどもえ争い「力負け」

 「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(15日、明治神宮外苑発着)

 2020年東京五輪の男女マラソン日本代表選考会が行われた。上位2人が代表に内定する中、優勝候補の筆頭と見られていた日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ=は優勝した中村匠吾(27)=富士通、2位の服部勇馬(25)=トヨタ自動車=との終盤の競り合いに敗れ、3位に終わり内定ならず。残り1枠は、来年3月までの「ファイナルチャレンジ」の結果に委ねられることになった。同じく有力候補だった前日本記録保持者の設楽悠太(27)=ホンダ=はスタートから果敢な“大逃げ”を打ったが、失速し14位に終わった。

 言い訳無用の完敗だった。30度近い気温となった終盤の消耗戦。残り3キロ過ぎからスパートした中村を、大迫は歯を食いしばり追った。残り1・5キロで最後の力を振り絞って、中村に並びかけるところまでいったが、そこが限界。残り800メートルで突き放されると、最後は服部にもかわされて、五輪切符は手からこぼれ落ちた。棄権した今年3月の東京マラソンを除けば、マラソンで日本人に先着を許したのは初めて。「正直、力負け。真摯(しんし)に受け止めないといけない」と鋭い眼光のまま、敗北を受け入れた。

 「焦ってしまった部分があった。そこが自分の心の弱さ」。序盤に同学年で初対決が注目された設楽が飛び出したのは「予想の範囲内」だった。誰もついていかなかったことで、大迫も残ることを選択。ただ、細かくペースのアップダウンを繰り返す集団の中で「いちいち対応してしまった」と、ジワジワと消耗した。最後の三つどもえの争いでは「脚が残ってなかった」-。

 日本記録保持者として、“本命視”されたことも「プレッシャーがなかったといえば、うそになる」。それでも、東京五輪ではそれ以上の重圧を背負うことになる。「力に変えないと駄目だった」。完走した4つのレースはすべて3位。勝負弱さの殻を破れないでいる。

 表彰台を確保し、五輪代表有力候補にはなった。残り1枠。来年3月までの国内主要3大会で、自身の日本記録を1秒上回る2時間5分49秒で走る選手が現れなければ代表に決まる。ただ、この日玉砕した前日本記録保持者の設楽を筆頭に高速コースの東京マラソンで各選手が一発を狙ってくる可能性は高い。大迫自身、待つのか、自らも出て五輪切符を勝ち取りにいくのか、選択を迫られる。「安心はできない。3月まで心配は続く。待つのか、自己記録を狙うのか、コーチと相談して決めたい」。3位という“半端な”結果が、日本のエースに重くのしかかった。

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