銀メダルの向が代表争い一歩リード 激戦の90キロ級 井上監督「非常に評価」

 記者会見では笑顔を見せる向翔一郎。左は優勝したノエル・ファンテンド(撮影・堀内翔)
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 「柔道・世界選手権」(29日、日本武道館)

 初代表の男子90キロ級、向翔一郎(23)=ALSOK=が、決勝でノエル・ファンテンド(オランダ)と対戦。残り33秒、小外刈りで技ありをとられて準優勝に終わった。

 初の大舞台で初出場初優勝はかなわなかった。日本男子の井上康生監督は「非常に惜しい決勝だった」としながらも、「課題であった我慢をして自分の戦いをできたことは次につながった」と評価。号泣する向に「涙が彼を一回りも二回りも成長させてくれると思う」と期待した。

 来年の東京五輪の同級代表争いは、向とリオ五輪金メダリストのベイカー茉秋(日本中央競馬会)、今大会の団体戦メンバーで“令和の三四郎”と期待される19歳のホープ・村尾三四郎(東海大)、昨年の世界選手権銅メダリスト・長沢憲大(パーク24)の4人を中心に繰り広げられている。井上監督は「世界選手権で決勝進出と結果を出した。非常に評価できる」と明言。「向が一歩リードだが、長沢、ベイカー、村尾も存在感を持ってピタリとつけている。まだまだわからない」と激戦を予想した。

 向は今大会、初戦の2回戦でベラルーシ選手に背負い投げで一本勝ち。3回戦でスロバキア選手の反則で勝利した。4回戦はオランダ選手に背負い投げで一本勝ち。準々決勝で前回大会銀メダルのシウバ・モラレス(キューバ)に小内巻き込みで一本勝ちした。準決勝はスウェーデン選手を相手に冷静な戦いぶりを見せ、反則勝ちを得て決勝へ進出していた。

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