「ラグビー・日本代表合宿」（２３日、網走）

　優勝したら５００万円、さらに倍、いや、１０倍？ラグビー日本代表は２３日、網走市内で２部練習を行った。１５人制男子日本代表の藤井雄一郎強化委員長（５０）は就任から一夜明けて取材に応じ、Ｗ杯優勝時の報奨金５００万円について、「倍になるのか１０倍になるのか」と上方修正する意向を示した。また、現段階ではジェイミー・ジョセフヘッドコーチ（ＨＣ＝４９）をＷ杯後も続投させる方針も明言した。

　発表されたばかりの報奨金が、さらに跳ね上がる。藤井強化委員長は「倍になるのか１０倍になるのか、知らんけど」と大規模増額宣言だ。

　「本当に優勝したら（周囲が）ひっくり返る。いろんなものが反応を起こすと思う。もっと（スポンサー収入などが）出てくると思います」

　Ｗ杯制覇による日本ラグビー界を取り巻く大フィーバーを予見。格段に増える収益を、貢献した選手、スタッフに還元する考えだ。

　日本は過去最高の状態で、Ｗ杯を迎える。パシフィック・ネーションズ杯（ＰＮＣ）はいずれも好内容の試合で３戦全勝。３度目の優勝を飾っている。

　リーチ・マイケル主将（３０）＝東芝＝は「優勝狙えるチームを作りあげて、１試合１試合勝つ」と１戦必勝の先に優勝を見据える。藤井強化委員長も「リーチも言っていますけど、エリスカップ（優勝カップ）を持って帰る。それが本当の目標」と同調した。

　報奨金は選手スタッフ計５０人前後に分配される予定。合計金額は５００万円なら２億５０００万円。倍なら５億円。１０倍なら２５億円。まさに、優勝は億千万の胸騒ぎ－。外国人選手も多い“エキゾチック・ジャパン”メンバーが、巨額の富をゲットする。