右脚重傷の志々目愛、世界柔道出場へGOサイン「優勝して五輪につなげる」

 柔道の世界選手権(25日開幕、日本武道館)女子52キロ級代表で、5月に右脚を痛めていた志々目愛(25)=了徳寺大職=が8日、都内で行われている女子代表の強化合宿に約3カ月ぶりに参加。今合宿中に一定の回復が認められたため世界選手権出場の見通しが立ち、「この大会でしっかり優勝して東京五輪につなげたい。出るだけが目的ではないので、勝たないと」と意欲を示した。

 当初は医師から手術を勧められるほどの重傷だったが、世界選手権に間に合わせるために回避を選択。懸命のリハビリで早期回復に努めた。7月下旬には実戦形式の乱取りも再開。今回の代表合宿が出場可否の最終判断とされていたが、ドクターからGOサインが出たという。

 志々目は左組みで切れ味鋭い内股を得意とするが、負傷した右脚が体重を支える軸足となるだけに影響は大きい。この日の乱取りでも内股は温存したが、足技などで相手をたくみに投げて健在ぶりを見せ、「ケガする前(の状態)には持っていけないと思うが、今の状態で100%戦えるようにしたい」と2年ぶりの世界女王奪還へ力を込めた。

 日本女子の増地克之監督は志々目の回復について「驚異的」と明かし、「彼女の世界選手権に懸ける気持ちが回復につながったのでは」と感嘆。18年世界女王の阿部詩(日体大)、16年リオ五輪女王のケルメンディ(コソボ)らとの激戦が予想されるが、「徐々に調子は上がっている。また大舞台で輝いてくれると信じている」と期待を込めた。

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