池江に届けた!女子400メートルリレー五輪切符 日本新で最高のエール

 「競泳・世界選手権」(21日、光州)

 競泳が始まり、女子400メートルリレーで日本(大本里佳、青木智美、佐藤綾、白井璃緒)が上位12カ国・地域に与えられる東京五輪出場枠を獲得した。女子は予選で3分36秒17の日本新記録をマーク。決勝は3分36秒79で7位だった。男子は3分14秒16の予選9位で決勝進出を逃すも、出場枠は獲得。女子200メートル個人メドレー準決勝で前回銀メダルの大橋悠依(イトマン東進)は6位、大本は5位で22日の決勝に進んだ。男子水球でD組3位の日本はC組2位のスペインに7-15で敗れ、8強入りを逃した。

 エース不在の危機をチーム力で乗り越えた。日本は予選で昨夏にマークした日本記録を更新する会心の泳ぎを見せ、決勝進出。決勝でさらなる更新はならなかったが、リレーの中核を担っていた池江を欠く中、危ぶまれていた東京五輪の出場枠を7位で獲得した。

 あらたまって話をしたわけではない。言わなくとも全員の心にその思いは宿っている。リレー最年少の白井が「チーム一丸となって璃花子のために頑張ろうとなっている」と言えば、昨夏池江とともに日本記録を樹立した青木智は「去年おととしは池江選手に頼りがちなところもあった。不在の中でも日本新記録が出せたことはすごくよかったし、これが池江さんの励みになれば」と思いを届けた。

 個々の泳力がついていることは言うまでもないが、五輪の切符をつかんだことは、来夏へ向け大きく可能性を広げたという意味も持つ。「来年は璃花子ちゃんが復帰して一緒にリレーを組めれば」と佐藤が言うように、その夢を見られる環境を整えたという事実こそ最高のエールとなる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス