【モスクワ共同】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は11日、2014年ソチ冬季五輪当時のスポーツ相だったロシアのムトコ副首相について、国際オリンピック委員会(IOC)から受けた五輪永久追放処分の解除を決めたと発表した。
ムトコ氏が処分解除を求めてCASに提訴していた。ムトコ氏はインタファクス通信に対し「CASの決定に満足している」と語った。
CASはIOCが処分の根拠とした五輪憲章の条文が競技者や五輪代表団などを対象としたもので、ムトコ氏はそれに当たらないとした。国家主導のドーピングが行われていたかどうかや、ムトコ氏の関与の有無については判断しないとした。