川井梨紗子「みんな馨さんに勝って欲しいと思っていると…」昨年振り返り「怖かった」

 レスリングの世界選手権代表選考プレーオフで、伊調馨を破り世界選手権代表となった川井梨紗子が8日、日本テレビ系「スッキリ」のインタビューに応じ、昨年12月に伊調と戦った際の心境を吐露。「みんな馨さんに勝って欲しいと思ってるんじゃないか」と、疑心暗鬼になっていたことを明かした。

 川井梨は伊調を破り、世界選手権57キロ級代表に。川井梨と伊調は、この試合前まで伊調の4勝2敗だったが、伊調がリオ五輪後の休養から復帰してからは川井梨が2勝1敗と勝ち越していた。

 その1敗を喫したのが昨年12月の全日本選手権。試合終了間際に伊調に逆転を許した。

 その時の心境について川井梨は「会場に行って、試合をするってなっても、みんなが向こうの応援なんじゃないか」と疑心暗鬼になってしまったといい、「私の会社の方も来て下さってたが、それ以上にみんなが馨さんに勝って欲しいと思っていると思って…。正直あの時は怖かった」と、伊調に対する応援ムードを感じ、追い込まれた心境だったと告白した。

 だが「妹も頑張ってるのを見てだんだん自分もやらなきゃと思った。最終的に6月に負けてもいいというか、負ける覚悟でもいいから、最後攻めるレスリングをやり切って終わろうと思って切り替えられた」と、妹・友香子の頑張りが心境を変えてくれたと振り返った。

 そんな恐怖を乗り越えて、世界選手権代表を勝ち取った川井梨。6日の試合後には「12月に一回辞めようと思ってて、家族とも相談したんですけど、辞めなくて良かった」と涙ながらに語っていた。

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