錦織圭 3日連続試合で体力限界…ナダルに完敗 日本男子86年ぶり4強ならず

 男子シングルス準々決勝で第7シードの錦織圭(29)=日清食品=は3年連続12度目の優勝を目指す第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)にストレートで敗れ、日本男子で1933年大会4強の佐藤次郎以来86年ぶりの準決勝進出はならなかった。四大大会通算20勝を誇る第3シードのロジャー・フェデラーはスイス勢対決で2015年大会覇者の第24シード、スタン・バブリンカを下した。7年ぶりに進出した準決勝でナダルと当たる。

 錦織が赤土の王者に力負けした。1月の全豪オープンでは世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦した準々決勝を途中棄権。「毎回(トップ選手と)やるときに体力の限界が来ている」と、2週間の四大大会で勝負どころの後半戦にスタミナが切れる現状を認めた。

 今大会も格下相手に苦戦し、3回戦はフルセット、4回戦は2日がかりとなって休養日もなくなった。3日連続の試合だった準々決勝では体力の残量を「(100%中)15か20」と表現。これではナダルの回転量の多い重いショットに対抗することはできなかった。

 準々決勝に勝ち上がるまでの4試合に要した時間を比較すると、錦織が13時間22分だったのに対し、ナダルは9時間8分。全豪でも錦織は13時間47分、ジョコビッチは9時間44分だった。ともに4時間以上の開きがあり、シード上位と当たる一番で蓄積された疲れが出た。

 長くなりがちなラリーを少しでも短くするため、昨季からネットプレーを増やそうと心掛けているが、ポイントを取り切れない場面が目につく。「もう少しいいテニスができたら、どの試合もストレートで勝ち上がれた」と言う日本のエースは誰よりも打開策の必要性を自覚している。

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