西岡良仁、激闘も惜敗 強豪デルポトロと3時間46分…響いた称賛の「ヨシ」コール

 「テニス・全仏オープン」(30日、パリ)

 男子シングルス2回戦で西岡良仁(23)=ミキハウス=は第8シードのフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)に7-5、4-6、2-6、7-6、2-6で屈し、四大大会初の3回戦進出はならなかった。混合ダブルス1回戦で青山修子(近藤乳業)ディビジ・シャラン(インド)組は敗れた。

 3時間46分の激闘をたたえる「ヨシコール」が鳴り響き、勝者のような拍手を浴びた。身長170センチの西岡は緩急をつけたストロークで198センチのデルポトロを苦しめたが、フルセットで惜敗。格上の2009年全米オープン覇者におじぎで敬意を示されたサウスポーは「自信を手にした。さらに一つ大きくなった」と誇った。

 下がった位置からのリターンでつなぎ、右膝の状態が良くないデルポトロから第1セットを先取。しかし、テープを巻き、治療を受けた相手の高速サーブとフォアの強打に押され、第2、第3セットを奪われた。第4セットをタイブレークの末に執念でものにすると会場の盛り上がりが最高潮に達したが、最終セットでは粘りきれなかった。

 会場で収容規模が3番目の新設コート「シモンヌ・マチュー」で初めてプレーした日本選手としてファンの脳裏にその姿を焼き付けた。球足の遅い赤土では体格差があっても対抗できることを示し「見てて面白いのが僕の理想。今日の試合で観客が興奮してくれたなら、僕のやれることはやった」と納得の表情を浮かべた。

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