朝乃山、富山商の恩師遺影と万歳写真

 「大相撲夏場所・千秋楽」(26日、両国国技館)

 14日目に初優勝を果たした新時代の新星、平幕朝乃山が小結御嶽海に寄り切られ、有終星はならず、12勝3敗で終えた。安倍晋三首相から令和初の天皇賜杯、そしてトランプ米大統領から「米国大統領杯」を授与され大感激。敢闘賞&殊勲賞と三賞W受賞し、来場所は新三役も有力。世界に発信された「Asanoyama」の名を誇りに横綱を目指す。

 支度部屋で行う恒例の万歳写真では恩師の遺影が掲げられた。朝乃山の富山商時代、相撲部監督で17年1月に40歳で亡くなった浦山英樹氏。同氏の父・松男氏(71)がこの日早朝、富山の自宅から遺影を手に駆け付けた。「優勝賜杯を見せてあげないとと思い、慌てて来た。本人も喜んでいると思う」と愛息の願いをかなえた。朝乃山の下の名前「英樹」は愛息から取った。「英樹と呼ばれるたびに自分の息子が優勝したみたいな気がした」と感無量だった。

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