町田樹氏語る 令和のスタースケーターの条件は? 採点にAI導入の持論も展開

 フィギュアスケート男子のソチ五輪代表で、昨年10月にプロスケーター引退を表明し、現在は慶大と法大で非常勤講師を務める町田樹氏(29)が9日、都内で映画「氷上の王、ジョン・カリー」の公開に先駆けて行われたトークショーに出席した。ジョン・カリーは76年インスブルック五輪フィギュアスケート男子金メダリストで伝説の英国人スケーター。振付師の宮本賢二氏(40)も登壇し、その魅力を語った。

 2人は今後、つまり令和時代のスケート界についても議論を交わした。「4回転半とか5回転とか、来ると思うんですよね」と宮本氏。「技術が上がるイコール芸術も上げていかなければいけないというところが難しくなるんだろうな」と語った。町田氏も「たぶん技術はどんどん革新的になる」とこれに賛同。「考えないといけないのは、あなたはその技術を使って何を表現したいか」と言及した。

 また、町田氏は「五輪競技である以上、勝ち負けや優劣は客観的に決めなければならない」として「間違いなくAIが関与してくることになると思う」と、今後採点に人工知能が関わっていくとの見通しを示した。

 「技術点はAIに任せた方がいいんじゃないかという見解を持っています」と持論を展開した上で「ただ、AIが好む演技は機械的なので面白くない。令和のスターフィギュアスケーターの条件は、AIに支配されない演技ができる者。(そういう選手が)スターのポジションにつくのではないか」と語った。

 映画「氷上の王、ジョン・カリー」は31日に公開される予定。

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